「草野球の窓」くまの穴

第2章「審判員の宣告用語とジェスチュア」
(1)試合開始と再開

  この章では、球審と塁審が試合中に要する宣告用語とそのジェスチュアについてお話し致します。これら宣告用語やジェスチュアは大まかには各団体で共通ですが、中には私が各諸先輩から独自に教わったもの、かつ同僚たちと研究して確立させたものも含んでいます。また、私の経験から生み出したオリジナルな動作についてもこの章の中に盛り込んでいきます。
 したがいまして、みなさまが所属しておられる軟式野球団体の審判員の宣告やジェスチュアと一部異なる点があるかと思いますが、何とぞご了承ください。みなさまの叱責を仰ぎたいと存じます。

【プレイ】
  球審が試合を開始させるときに宣告します。

  まず最初に球審は、捕手を除いた守備側の八人の選手が全員フェア地域に位置したことを確認します。同時に捕手が捕手席にいることも確認してください。
 次にベースコーチ二名が各コーチャースボックスへ入ったことを見ます。このとき塁審もスタンバイOKであるかどうかも確かめてください。
 最後に一番打者が打者席に着いたことを見てください。

 これらに支障ないときは、球審は捕手の後ろ以外の場所でマスクとプロテクター(アウトサイドのとき)を着用し、捕手の直後に立ちます。「捕手の後ろ以外の場所」であるわけは、捕手の後方だと投手が試合開始あるいは再開の宣告前に投球してしまう危険があるからです。私は投手に背中を見せてマスクを着けるようにしています。
 準備が整いましたら、直立の姿勢で左右の手を握ります。左手は自然に下げ、右手は人差し指を立てて自分の目線の高さまで持っていきます。次に投手が投手板に軸足を置いたことを確認します。確認できましたら、右腕を投手に向けて伸ばし、投手を指差します。(写真1)
 そして元気に、球場内や観客席にまでよく通る声で宣告してください。
(写真1)
 「プレイ!」

  この宣告で、選手も観客も全員が興奮と感動の渦巻く、筋書きのないドラマへと導かれます。塁審も「よし、来い」と気合を震えたたせる瞬間です。なお、試合再開のときも同じ宣告用語、ほぼ同じ要領で行ってください。

  余談ですが、ソフトボールの試合開始の宣告は「プレイボール」で,試合再開のときは「プレイ」となるそうですが、野球の場合は常に「プレイ」です。

(2001.03.07)
改訂(2002.12.11)    今日も元気に「ストライク!」



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草審判員 くま


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