「草野球の窓」くまの穴

第2章(7)「守備と走塁に対する判定」
F.ラインアウト

【ラインアウト】
 走者が野手のタッグを避けて塁間を結ぶ線から3フィート以上離れたときに宣告します。塁と塁を直線で結び、その左右各3フィート(91.4cm)が走者の走路です。走者はこの範囲を越えて走塁することは自由です。しかし、球を持った野手のタッグを3フィートを越えて避けた場合、審判員は走者を指差して「ラインアウト」と宣告します。ラインアウトはボールインプレイですから、プレイはそのまま続けられます。


<走者が塁間で挟撃(ランダウンプレイ)された際のラインアウト判定のコツ>
 二人の塁審で判定するときは、一人が走者の左側、もう一人が走者の右側に位置し、走者のラインアウトに注意します。どちらの塁審が左右いずれに位置するかが問題となりますが、これは走者が進塁する方向にいる塁審にまず任せます。例えば一・二塁間でしたら、二塁塁審(二塁に移動している三塁塁審)に左右の位置決めに優先権があります。一塁塁審は二塁塁審が向かって左に位置したら右側に、右側に位置したら左側に陣取ります。ラインアウトの宣告は、左右どちらかに位置している塁審に依頼します。挟撃プレイのときは、送球が野手から野手へ幾度となく渡り、それにしたがって走者も塁間を行ったり来たりという状態になります。審判員は決してそれらにつられてむやみに動いてはなりません。むしろやや遠めにプレイを注視することがコツです。そして、実際にタッグが行われる寸前には思いきって走者に接近します。もちろんこのときラインアウトのことを念頭におかなければなりません。

 一人の審判員で挟撃プレイを判定するときは、走者の左右どちらのラインアウトをも宣告する必要があります。野手と走者、そして送球がよく見える位置を占めましょう。一人の際は、なおさら走者や野手につられて動き回らないことです。これは状況の変化に即座に対応できるようにするためです。緊迫した状況でも決してあわてることなく、余裕を持って判定する。審判員に大切なことです。


<走者が3フィートを越えて外側に膨らんで走塁しているときのラインアウトについて>
 特に三塁から本塁へ向かっている走者は、まず上記の状態にあることが多いものです。このときは、走者の現在地と塁を結んだ直線の内側(要するに内野への方向)3フィートが走路と見なされます。つまり走路外端ぎりぎりの位置にいるわけです。したがって、野手がタッグしようとしたとき、走者が少しでも外側へ移動したら「ラインアウト」となります。走者は内側へしか移動はできません。そして、内側といっても、やはり3フィートを越えてタッグを避ければ走者はアウトです。

===== 補 足 =====
「タッチ」と「タッグ」の違い

 「タッチ」と「タッグ」はよく似た用語ですが、以下のような違いがあります。

 「タッチ」は、野手と走者が衝突すること、打球が捕手のマスクに触れること、送球が審判員の身体に当たることなど,とにかく「何かと何かが接触すること」を言います。
 一方、「タッグ」は、野手が手またはグラブに確実にボールを保持して、その手またはグラブを走者に触れる行為です。要するに「野手が走者をアウトにしようとする行為」を指します。



   今日も元気に「ストライク!」




(2001.6.7)


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草審判員 くま


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