「草野球の窓」くまの穴

第2章(7)「守備と走塁に対する判定」
G.アピールプレイ
(2)消滅の時期
 ここではアピールプレイの消滅時期についてお話いたします。

 審判員に対するアピールはいつでも好きなときにできるというものではありません。アピールしたいプレイが一段落して、投手が次打者に一球を投じてしまうと、その時点でアピールは時効となってしまうのです。

例1
 三番打者は外野に打球を放ったが、一塁に触れないで二塁に到達した。

 このとき、投手が四番打者に一球でも投げてしまうと、三番打者の一塁空過はもはやアピールできません。空過はなかったものとして扱われます。


 アピールプレイ消滅の原因はほかにもあります。

例2
 走者一塁のとき、三番打者は外野に打球を放ったが、一塁に触れないで二塁へ到達した。一塁走者は三塁に止まった。投手は四番打者に一球を投じる前に、三塁へ牽制球を投げた。

 例え投球でなくても、投手が何らかのプレイをしてしまったら、その時点でアピールプレイはできなくなります。


例3
 三番打者は外野に打球を放ち、一塁に触れないで二塁に到達した。その直後、投手は他の野手から指摘を受けて、一塁空過をアピールするために投手板上から一塁手へ送球した。ところがこの送球を一塁手は後逸し、球は外野へ転がった。これを見た三番打者は三塁へ走った。右翼手は球を拾い、三塁へ送球した。

 アピールプレイ消滅の原因となる投手のプレイには、その他の野手のプレイも含まれます。右翼手は球を拾った後,三塁へ送球しないで一塁へ送球して、一塁空過をアピールすれば審判員はこれを受け付けたのですが、三塁へ送球してしまったためにこの時点でアピールプレイはなくなってしまったのです。ただし、アピールのための送球(この場合、一塁への送球)は消滅の原因となるプレイとはなりません。

   今日も元気に「ストライク!」




(2001.6.21)

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草審判員 くま


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