「草野球の窓」くまの穴
第3章(3)三人制審判の連携動作
E.外野飛球に対する判定
〜走者満塁の場合〜

<打球が右翼線へ飛んだとき>(図121)

a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで判定します。打球が直接捕球されて打者にアウトの宣告をしましたら、直ちに本塁へ戻ります。これは三塁走者の本塁進塁に備えるためです。
 打球に対しフェアの宣告をしましたらこれもまた三塁走者の進塁を確認するために、即座に本塁へ戻ってください。二塁走者も引き続いて進塁してきます。よくよく注意してください。

b) 一塁塁審
 打球の行方に注意しながら、二塁走者のタッグアップの確認を行います。打球がフェアならば、打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ身体を動かし、一塁走者の二塁触塁を確認します。その後、視線を素早く一塁へ移し、打者走者の一塁触塁を見ます。
 次に打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定を受け持ちます。

c) 三塁塁審
 三塁走者のタッグアップを確認します。そして一・二塁走者の三塁触塁を確認します。その後は打者走者の三進に注意します。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追わない場合)>(図122)

a) 一塁塁審
 打球の判定を内野内から行います。二塁走者のタッグアップを見るときは、前述どおり、アウトの宣告とジェスチュアを省略しても構いません。打球がフェアならば、打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ身体を動かし、一塁走者の二塁触塁を確認します。
 その後、視線を素早く一塁へ移し、打者走者の一塁触塁を球審と二人で見ます。次に打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定は内野内から一塁塁審が行います。

b) 球審
 打者走者の一塁触塁を一塁側のファウル地域で確認後、全走者の本塁突入に備えます。

c) 三塁塁審
 三塁走者のタッグアップを確認し、一・二塁走者の三塁触塁に注意します。その後は打者走者の三進に備えます。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追った場合)>(図123)

a) 一塁塁審
 打球を追って外野へ走ります。フェア宣告後はプレイが一段落するまで内野へは戻りません。

b) 三塁塁審
 定位置からマウンド後方まで内野内へ走りこみます。そして一塁走者の二塁触塁を確認します。
 次に視線を一塁へ移し、打者走者の一塁触塁を見ます。この後は打者走者の二塁進塁に準備します。もし打者走者が三塁への進塁を企てた際には後を追って三塁に戻ります。打者走者に対する一・二・三塁でのプレイの判定及び触塁の確認はすべて三塁塁審が行います。
 二塁走者が外野飛球捕球後に二塁をスタートしようとしているときは、二・三塁間の位置から走者の離塁が捕球より早くないかどうかの確認を行います。

c) 球審
 三塁側のファウル地域へ出て、三塁走者のタッグアップの確認を行います。
 三塁走者の得点、二塁走者の三塁触塁や一塁走者の三塁進塁など、打者走者の三塁進塁を除く全走者の三塁と打者走者も含む本塁進塁を確認する義務を球審は負うことになります。




<打球が中堅から左翼線の範囲へ飛んだとき>(図124)

a) 三塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、プレイが一段落するまで内野へ戻りません。

b) 一塁塁審
 打球の行方に注意しながら、二塁走者のタッグアップの確認を必要に応じて行います。打球がフェアならば、打球に正対し、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ身体を動かし、一塁走者の二塁触塁を確認します。その後、視線を素早く一塁へ移し、打者走者の一塁触塁を見ます。
 その後は打者走者の二塁及び三塁への進塁に備えます。一塁〜三塁上での打者走者に対するプレイの判定を一塁塁審一人で担当します。

c) 球審
 三塁側のファウル地域へ出て、三塁走者のタッグアップの確認を行います。三塁走者の本塁突入に備え、一・二塁走者の三塁触塁と本塁進塁にも注意します。打者走者の場内本塁打に対する判定も行います。



<まとめ>

 三人制審判の連携動作についての解説は以上です。四人制とは異なり、常に一個の塁が審判員不在の状態であるこの三人制は、確かに新人の審判員には負担が大きいと思われます。
 けれども、皆さまが研修を積めば積むほど、三人制審判の連携動作はとても合理的に無駄なく考案されているということをお知りになることでしょう。そして、これに慣れれば,審判員は決して四人も必要ない、三人で充分だと主張されることになると思います。
 もしそのような日が来ましたら、もう皆さまはベテラン審判員と呼ばれることでしょう。


   今日も元気に「ストライク!」

(2003.7.7)

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草審判員 くま


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