「草野球の窓」くまの穴
第3章(4)二人制審判の連携動作
D.外野飛球に対する判定
〜走者一・二塁の場合〜

(走者二塁の場合も同じ)

【概略】
 塁審が内野内に位置しているときに外野飛球が打たれた際,判定に対する球審と塁審の責任範囲は次のとおりとなります。(図133)

<球審>
 右翼手の定位置から一塁側のフェンスまで。及び左翼手の定位置から三塁側のフェンスまで。この位置に飛んだ打球の判定は球審が受け持ちます。
<塁審>
 球審の判定範囲以外。いわゆる右中間から左中間に飛んだ打球は塁審が判定します。
 すなわち,右翼手が中堅に向かって守備する打球,中堅手が追う打球,左翼手が中堅側に走って追いかける打球はすべて塁審の判定責任となります。



(1)打球が一塁側の球審担当範囲へ飛んだとき(図134)

a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際への打球は、ラインをまたいで判定することはこれまでの説明どおりです。
 走者が三塁にいるときは、フェア宣告後は直ちに本塁へ戻って三塁走者の本塁触塁を確認します。その後は一塁走者と打者走者の本塁進塁に準備します。
 走者が一塁だけのときは,余裕があるときは打者走者の一塁触塁を確認します。その後本塁へ戻り、一塁走者の本塁進塁に備えます。

b) 塁審
 構えた位置からテイクバックしてマウンド付近に立ち、視界を広げながら一塁走者の二塁触塁及び打者走者の一塁触塁を確認します。
 走者がそれぞれ進塁しましたら、それに伴って位置を移動します。複数の走者と一・二・三塁を塁審一人でカバーしなければなりません。走者との距離を詰めることよりも角度を重んじてください。タッグプレイが発生したときは距離も大切ですが,死角とならないよりよい角度をつけて判定を行ってください。



(2)打球が塁審の担当範囲に飛んだとき(図135)
a) 塁審
 打球を追います。しかし,内野から外へは出ないでください。アウトまたはフェアの宣告は内野内で行います。
 フェア宣告後は,一塁走者の二塁触塁と打者走者の一塁及び二塁進塁を確認します。もし打者走者が二塁から三塁に向かって走ったときは,彼を追って三塁へ走ります。打者走者の三塁におけるタッグプレイの判定は塁審の仕事です。
 なお,距離よりも角度に重点をおいてプレイを注視することは前述どおりです。

b) 球審
 一塁走者の三塁進塁に準備するため三塁へ走ります。もし三塁走者がいるときは,三塁に向かう道中で彼の本塁触塁 を確認します。一塁走者の三塁の触塁及び三塁上のタッグプレイの判定は球審の任務です。
 もし一塁走者が三塁から本塁へ向かった際は急いで本塁へ戻り、本塁上のプレイの判定を行います。



(3)打球が三塁側の球審担当範囲へ飛んだとき(図136)
a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際への打球はラインをまたいで判定します。
 フェア宣告後は一塁走者の三塁進塁に備え三塁へ走ります。三塁走者がいるときは,三塁に向かう道中で彼の本塁触塁 を確認します。 (2)と同様,一塁走者の三塁触塁及び三塁上のタッグプレイの判定は球審が行います。もし一塁走者が三塁から本塁へ向かった際は急いで本塁へ戻り、本塁上のプレイの判定を行います。

b) 塁審
 一塁走者の二塁触塁と打者走者の一塁及び二塁触塁を確認します。打者走者が二塁から三塁に向かった際は共に三塁へ走ります。



(4)外野手の飛球捕球後、二塁走者が離塁して三塁へ向かった場合(タッグアップ)(図137)
a) 球審
 二塁走者が塁に付いて外野手の捕球を待っている状態を把握しましたら、球審は三塁へ走ります。もし三塁上でタッグプレイが発生したときはその判定を行います。
 打球が一塁側の球審判定範囲に飛んだ場合は、球審が打球を追わなければなりませんので、二塁走者は塁審に任せます。
 また、三塁側の球審判定範囲に打球が飛んだ際は、打球の判定をも球審が行い、その後に三塁をカバーする必要があります。

b) 塁審
 二塁走者のタッグアップが外野手の捕球より早いか否かを確認します。塁審は打球と二塁走者だけではなく、一塁走者や打者走者にも注意をはらわなければならず重労働となりますが、常にリラックスを心がけてください。



   今日も元気に「ストライク!」

(2003.11.8)

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草審判員 くま


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