「草野球の窓」くまの穴

「ちょっとタイム!」(2)
タッチアップが早い?

 一死走者三塁です。打者は左中間に大きな飛球を打ちました。走者は外野手の捕球後本塁へ走ろうと、三塁で待機しました。そして、中堅手が打球に追いつき、球に触れましたが捕り損ねてしまいました。しかし、打球のすぐ近くまで来ていた左翼手は、この打球を地面に触れる前に捕球しました。この時点で審判員は「アウト」の宣告。一方、三塁走者は中堅手が打球に触れた瞬間にスタートして、本塁に達しました。この後、三塁手が「左翼手の捕球より走者の離塁が早いので、走者はアウトだ」とアピールしました。さて、このアピールは認められて三塁走者はアウトでしょうか?

<答>
 ときどき起こるプレイですね。この例では打球に対し、二人の野手が関与していますが、一人の野手がジャッグル(いわゆる「お手玉」の状態)している間にスタートした走者は離塁が早いのではないかとよく質問やアピールを受けます。

 今回の答は、
「走者は最初の野手が打球に触れた瞬間から塁を離れることができるので、三塁手が行ったアピールに対する判定はセーフである」
となります。離塁が許されるのは、決して審判員がアウトの宣告を行ったときからではありません。野手が正しく捕球しようが落球しようが、ジャッグルしようが、とにかく野手が打球に触れた時から走者は次塁へ向けてスタートして良いのです。

 以前こんなご質問がありました。

「外野飛球が打たれたとき、外野手はお手玉しながら内野へ前進してゆけば、走者のタッチアップを防ぐことができますよね?」

 残念ながらそれはできないんですよ。

(2001.7.15)



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草審判員 くま


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