「草野球の窓」
ミャンマー野球紀行 <6>


SARS騒動で飛行機が欠航に

4月30日(水)
 朝から咳(せき)が出る。体温を測ると37℃の微熱があった。クーラーをつけて寝たので風邪をひいたらしい。部屋のクーラーは温度調節が出来ないのでかなり涼しくなるが、クーラーをつけないと暑くて眠れないし。とりあえず日本から持ってきた薬を飲む。

 午前の練習はランニング、ストレッチから選手と一緒にこなす。太陽の日差しが強いので体力の消耗は激しい。選手達は慣れているので平気な顔をしている。レギュラー選手、子供達全員にノックをした後に、レギュラー選手に混じりノックを受ける。慣れた外野守備なのでそつなくこなせた。
 午後からの練習はストレッチ、キャッチボール、ティーバッティング、フリーバッティング。午前同様、選手達と一緒のメニューをこなす。フリーバッティング時には選手が外野に適当に散って守備に着いている。内野にはショート、サードにレギュラーが1人ずつ守っている。打球が速いのでさすがに子供、初心者は内野を守らない。外野に打球が飛んで来るとボールの取り合いになる。誰が取るか競争しているのだ。一番近い選手が声を出しても横から他の選手がボールを取りに行く。怪我が心配だが選手達は楽しそうだ。子供、初心者が捕球体勢になってもレギュラー選手が横取りなんてこともある。

 今日の練習は午後5時前で終わり。練習後、岩崎監督から明日は休みにすると聞いて選手達は大喜び。5月1日はメーデー(労働者の日)で祝日。練習の休みは不定期で月に2日程度とのこと。明日の休みは少し体調が悪かった自分にも嬉しい休みだ。
 岩崎さんに帰国時に私が乗る予定だったバンコク→東京間の飛行機が欠航になったと知らされる。SARSの影響だ。これでミャンマーからバンコク経由で1日で日本に帰ることが出来なくなった。ミャンマーを出てバンコクで一泊することになるので面倒なことになった。しかし誰の責任でもないので諦めるしかない。。。
 ホテルに戻り、スーパーでパン、ビール、お菓子を買って部屋で食べる。明日の予定を考えながら午後9時に寝た。



初めてのミャンマー観光

5月1日(木)
【16】シュエダゴォンパゴダ

 朝7時起床。8時にいつもと同じメニューの朝食を食べる。外を見ると曇っていて今にも雨が降ってきそうだ。
 午前中は日本、韓国の友人にハガキを書いたり寝たりしてのんびりと過ごす。午後からはホテルから1キロほど離れたミャンマーで一番有名な仏塔のシュエダゴォンパゴダ【16】へ行くことに決めた。しかし、散歩がてら地図を頼りに歩いて向かったものの、道に迷ってしまい結局到着することが出来なかった。。。

 歩いている途中で凄い量の雨が降ってきた。道路が冠水して歩けなくなってしまったので、スーパーの軒先で雨宿りをしながら外を眺める。車を洗いだす人、シャワー代わりに水浴びをする人等を見ながら1時間ほど時間を潰す。やっぱりホテルに戻ってパゴダまでタクシーで行くことに。

 シュエダゴォンパゴダは、金箔で覆われたゴージャスな仏塔で2500年以上もの歴史がある。立派な仏塔を見ているとミャンマーの人々の仏教に対する信仰心の高さに驚いてしまう。
 入口でおばさんのガイドに捕まる。頼みもしないのに英語でガイドを始めてきた。私は英語はほとんどわからないのに。。。始めは無料だと思っていたので適当に話しを聞いている。もしかして有料ガイド?・・と思ったときにはもう遅かった。1時間ほどの強引なガイドが終わるとガイド料金を請求してきたのである。5ドルと言ってきたが、なんとか3ドルに値切った。今になって考えると3ドルでも高いと思う。。世の中にタダのものはないということを勉強した授業料だと思い納得することにした。

 夕方6時30分になると暗くなる。夜になって涼しくなったからか、参拝者が多くなって境内が賑わってきた。ライトアップされた黄金の仏塔と熱心に瞑想する人々を眺めていたら、いつの間にか午後9時になっていた。タクシーでホテルに戻り、午後10時には寝た。



2003年9月27日掲載

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比嘉 満


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